狩猟

狩猟における防寒対策を紹介する

狩猟はとにかく寒い。特に私が住んでいる長野県は本当に寒い。

真冬の長野の山の中、さらに早朝となれば氷点下10℃以下になることは当然だ。

そんな中、立間(待ち伏せして獲物を狩る役目)として半日は待機しなければならないのだ。

山の中を歩き回る勢子ならまだマシなのだが。

きっとこれから狩猟を始める皆さんも、寒さに負け、なんでこんなことしてるんだろうか、と思いを馳せることだろう。

とまあ、愚痴を言ってもしかたがない。寒いものは寒いのだ。

なので防寒対策をしっかりして、風邪をひかないよう備えるようにしよう。

今回の記事は、私が試行錯誤の末行き着いた防寒対策を紹介しよう。

防寒対策1: 着るもの

猟の防寒対策として、まず手をつけるものは服である。そして選ぶ基準は熱を逃がさないことと、安いことだ。猟はどうしても獲物の血や泥がつくため、汚れやすい。高い服を買っても後悔するだけなのだ。

上に着るもの

厚いダウンジャケットを着るのは当然として、インナーに起毛素材のシャツ、トレーナーの合計4枚を重ね着している。

インナーは写真のような、体にぴったりするようなストレッチ素材のものがよい。体に密着することで熱を逃がしにくくする効果がある。

Lapasa メリノウールアンダーウェア

起毛素材のシャツは、ユニクロで買ったタートルネックのシャツを使っている。値段も2000円くらいで手頃で、普通のシャツに比べてはるかに暖かい。

下に着るもの

下半身は、インナータイツ、ストレッチパンツ、ウィンドブレーカーの3枚重ねだ。

特にインナータイツは必須である。これも体にぴったりしたものが良い。

Dynamic Vanguard ストレッチタイツ

パンツは動きやすさを重視してユニクロのウルトラストレッチパンツを使っている。防寒性はそこまでではないが、あまりゴワゴワしたものだと、山登りが辛いのと、これも比較的体に密着するので熱は逃げにくいと思う。

そして一番上にウィンドブレーカーを着る。インナータイツとパンツは熱を逃がさないために着ているが、これは風を通さないことが役目だ。やはり山の上は風が強い。そこでポリエステル素材のような、風を通しにくい素材の服を着ることで対策するという訳だ。

adidas BC ウィンドブレーカーロングパンツ

防寒対策2: 防寒小物

身につける防寒対策はこれだけではない。次は首元や顔を守るものだ。

首元・顔

これはスキー用品のネックウォーマーだ。マフラーとは違い、布が輪っかになっていて、頭から通して首に巻く。マフラーは銃を撃つ時、ほどけたり、端がひらひらして、どうしても邪魔になってしまうので、これを使っている。

Dhana Style 2Way ネックウォーマー

また、ネックウォーマーを使うなら耳あてもあった方が良い。忘れると地味に痛い目にあうのが耳なのだ。

狩猟の場合、指定のオレンジ色の帽子を被らなければならないため、ニット帽は着ることができない。

そのため、帽子をしたまま防寒できる耳あては重宝するのだ。

くろもり ボンディングフリース耳あて

耳あてが面倒なら、首や顔全体を覆うフェイスマスクでも良いと思う。

Dhana Style BXB Type 3Way タクティカル フェイスマスク

足先

足先は猟において最も寒くなる部分かもしれない。寒冷地登山でも凍傷になる可能性が高い部位が末端である足先や手先だそうだ。

私の場合、登山用の厚手の靴下に、さらに防寒足袋を重ね着している。防寒足袋は普段の足の大きさより一回り大きいものを選ぶと良い。

YUEDGE 靴下 メンズ ソックス

kita 防寒靴下 インナーソックス

靴はスパイク長靴を履いているが、防寒仕様のものでもあまり暖かくない。なのでできる限り重ね着しておこう。ただ、これだけやっても冷えるので、待機中は定期的に足先を動かして血行をよくするように気をつけている。

ちなみに足にカイロを入れてみたのだが、長靴だと空気を通さないので、酸素不足になり、役に立たなかった。

手先

手先はインナー手袋と作業手袋の2枚重ねで対応している。作業手袋は獲物の処理をするので厚手で頑丈なものが良い。あまり重ね着すると引き金をかけにくくなるので、2枚くらいが限度だと思う。

これらはホームセンターで安く売っている。それで十分だ。

Komine バイクグローブ

プロハンズ PUライナーα

防寒対策3: 道具

防寒は着るものだけではない。ちょっとした小道具も役に立つものがあるのだ。

カイロ

皆さんご存知のカイロだ。これは狩猟の必須アイテムと言っても良いだろう。

衣服に貼るものと手持ちのものがあるが、両方持って行こう。

貼るカイロを腹と背に貼り、両手にカイロを持って獲物を待つ。こうすることで体を芯から温めつつ、いざ銃を撃つ時に手がかじかまないようにするのだ。

ちなみに山を登っている最中には貼らないほうが良い。汗だくになった挙句、待機中、汗が冷えて余計寒くなること必至だ。

アイリスオーヤマ 貼るカイロ

アイリスオーヤマ 貼らないカイロ

焚き火グッズ

待機している間は結構暇だったりするもの。なので焚き火で暖をとることもできる。

あまりにも寒い日は、火を焚くのが一番暖まるのだ。

ただ、一々かまどを作ったり、大仰な焚き火台を使う訳にはいかない。

そんなことをしていたら、獲物も呆れて帰ってしまうだろう。

そこで出番になるのが、ネイチャーストーブだ。

ネイチャーストーブはポケットサイズのかまどで、畳むと非常に小さくなり、持ち運びに便利だ。

荷物が多くなる猟では重宝する。

そして煙突効果を利用した構造になっているため、燃焼効率が良く、入れた薪や炭がガンガン燃え、手軽に暖をとることができる。

猟場に着いたら、薪を集めておき、寒くなったら火を焚く、という感じで私はこれを使っている。

UNIFLAME ネイチャーストーブ

保温水筒

温かい飲み物を飲むと、体が芯から温まる。

寒空の中、猟場で獲物を待ちながら、焚き火をして、温かい飲み物を飲む。

なんとなく風情や浪漫を感じるような。

やはり温かい飲み物は良い。だが、いざ飲もうと思ったときに冷めていては悲しい思いに包まれるだろう。

真空断熱の水筒ならそんな心配は無用だ。真空断熱水筒は保温性に優れ、半日経ってもカップラーメンが作れるくらいは熱を保ってくれる。

いつでも、どんな時でも温かい飲み物を飲める優れものなのだ。

欠点といえば、熱湯のまま入れると猟が終わっても熱すぎて飲めなくなることだろうか。

サーモス 水筒 真空断熱ケータイマグ 500ml

まとめ

以上が私が実際に行なっている防寒対策の全てだ。

これで長野県の真冬の猟に対応できるのだから、大概の場所で問題なく過ごせると思う。

皆さんも風邪をひかないで、猟期を存分に楽しめるように気をつけるようにして欲しいと思う。