狩猟

狩猟に使われる散弾銃の種類は何があるのかメリットデメリットを解説します

狩猟用に使われる散弾銃は結構沢山あって、その種類によって向き不向きがあります。

鳥撃ちに特化していたり、大型獣撃ちに特化していたり、1本で何でもOK!というような万能銃って実は無いんですよね。

そこで銃の違いとメリットデメリットを知っておくことは、銃選びに非常に役に立つのでしっかり理解しておきましょう。

自動銃

自動銃は薬室に1発、弾倉に2発弾を装填することができ、次弾を発射時のガスを利用して自動装填する銃のことです。

狩猟用に銃を持つ場合、最も多く使われている方式になります。

自動銃のメリット

メリット1: 二の矢を素早く打てる

狩猟の場合、最初の1発が当たらないことはしょっちゅうあるので、二の矢、三の矢を放つ速度が結構重要になります。

動物って結構早いんですよ。

次弾装填をモタモタしていれば、あっという間に獲物は何処かへ消えてしまいます。

自動銃は装填に余計な動作が無い分、姿勢も崩れないし、落ち着いて二の矢が放てるので有利な銃と言えます。

大物用にスラッグ弾なんて使った時には反動が凄いので、自動装填してくれるのは使い勝手が非常に良いです。

メリット2: 中古が安い

自動銃は数が多く生産されていたため中古市場にも沢山出回っています。

おかげで銃砲店に行けば大抵中古があり、かつ安く手に入るので、お財布にも優しいです。

メリット3: 弾の対応幅が広い

自動銃は大抵銃身やチョークを替えられるようになっており、通常の散弾からスラッグ弾に切り替えて大物猟をすることもできます。鳥撃ちも大物猟もしたいというのであればオススメの銃ですね。

自動銃のデメリット

デメリット1: 回転不良がある

自動銃はガスで次弾装填する都合上、何かしらの原因でガス圧が不足すると、回転不良を起こす場合があります。いわゆるジャムというやつですね。

ただし最近の製品であれば改良が進み発生しにくくなっているので、よっぽど年季が入った銃、または銃身後退式の自動銃でなければさほど気にするほどではありません。

スライドアクション銃

スライドアクション銃は自動銃と同様に3発装填できる銃で、次弾の装填を手動で行う方式です。装填は先台部分を手前に引いて行います。

スライドアクション銃のメリット

メリット1: 回転不良を起こしにくい

手動なので回転不良は起こしにくく確実に装填ができます。

メリット2: 装填時の音が小さい

自動銃は装填時の音が大きく、猟場で獲物に逃げられてしまう場合があるのですが、スライドアクション銃ならゆっくりと動かすことで、音を小さくし、獲物に気づかれないよう装填することができます。

動物ってかなり音や動きに敏感なんですよね。ちょっとした音でもすぐ逃げてしまう。

特にタツマ(セコが追いだした獲物を待ち構えて撃つ役目)の時は有用ですね。

メリット3: 弾の対応幅が広い

スライドアクション銃は自動銃と同様に大抵銃身やチョークを替えられるようになっており、様々な弾に対応することができます。

スライドアクション銃のデメリット

デメリット1:操作が難しい

スライドアクション銃は、撃つ→先台を引いて次弾装填→狙う→撃つ、という動作が結構難しいです。特に連射しようとすると狙いがどうしてもブレてしまいます。

9号弾のような小粒弾ならまだしも、スラッグ弾のような反動の大きい弾は本当に難しいです。

使いこなすなら射撃場での練習をしっかり積む必要がありますね。

ボルトアクション銃

ボルトアクションはライフルで良く使用されている方式です。あまり散弾銃でこの方式は使用されていませんが、ハーフライフリングを持つ散弾銃はこの方式だったりします。

ボルトアクション銃のメリット

メリット1: 安全性が高い

ボルトアクション銃は簡単にボルトを抜き取ってしまえます。ボルトを抜いてしまえば暴発の恐れも無くなるし、抜き取られていることがひと目で分かります。

しかし、これは射撃場の安全性の話で、あまり狩猟用としてのメリットでは無いですね。

メリット2: 装填時の音が小さい

ボルトアクションの操作は小さな音で行うことができます。猟場では獲物に気づかれずに装填が可能です。

ボルトアクション銃のデメリット

デメリット1: 次弾装填が遅い

装填は「ボルトを倒す」「ボルトを引く」「ボルトを戻す」と一手間多いので連射は向いていません。

なので連射が必須の鳥撃ちをするには向いていませんし、大物撃ちもハーフライフリングを搭載した銃身を使い遠距離から一発必中を狙うスタイルになります。

デメリット2: 市場にあまり出回っていない

ボルトアクション式の散弾銃は中古市場であまり出回っていません。手に入れるのが少々難しくなります。

とはいえ積極的にボルトアクション式の散弾銃を選ぶ理由もあんまり無いと個人的には思います。

元折れ式散弾銃

元折れ式散弾銃は銃身と機関部の間で折り曲げて、弾を装填する方式の散弾銃です。

銃身が水平に2つ並ぶ水平2連式と、上下に2つ並ぶ上下二連式があります。

元折れ式散弾銃のメリット

メリット1: 装填動作無しに2連射できる

元折れ式散弾銃の最大のメリットは銃身に2発まで弾を込めることができ、一の矢、二の矢と装填動作無しで連続で撃つことができることです。

自動銃以上の連射速度を誇るので、鳥撃ちのような素早く二の矢を撃つ必要のある猟に向いています。

メリット2: 安定した姿勢で銃を撃てる

元折れ式散弾銃は比較的重いため、衝撃を吸収しやすく、安定して射撃を行うことができます。

メリット3: 耐久性がある

元折れ式散弾銃は構造が簡単なため、メンテナンスが楽で耐久性があるのが特徴です。物によっては何十年も現役で使用している玉もあったりしますね。

元折れ式散弾銃のデメリット

デメリット1: 値段が高い

構造が単純な元折れ式散弾銃ですが、実は手作業での加工が多く、値段が高くなっています。自動銃なら新品価格で十数万でありますが、元折れ式散弾銃は安くても30万程になります。

デメリット2: 猟場での取り回しが悪い

元折れ式散弾銃は比較的重いため、安定した姿勢で銃を撃てるのですが、その代わり猟場での取り回しが悪いです。

山の中を歩く時はやっぱり軽い銃のほうが楽ですね。

最初に持つ銃は何がいいのさ

散弾銃の種類とメリットデメリットを説明しましたが、最初に持つ銃はどれがいいの?という疑問に答えると、

自動銃を買っとくのが無難です。

一通りの猟に対応できますし、クレー射撃も普通に使用できます。銃の操作も簡単で値段も安い、中古品も多数出回っている。

最初に自動銃を選んで、より銃のことを深く理解してから必要になったら別の種類の銃を追加してゆけばOKです。