山菜採りのシーズンがやってきた。
例年この時期になると起きるトラブル。それは他人の山に入って山菜採りをして不法侵入や窃盗になってしまうことだ。
山菜採りで不法侵入?窃盗?
自然に生えているものを採って何が悪いんだ。と思われるかもしれないが、残念ながら日本の法律では山菜を勝手に取ることは違法なのだ。(森林窃盗罪)
そして日本の土地は誰の物でもない土地、というのは存在しない。基本的には国か個人の持ち物である。
つまりどうやっても勝手に取れば罪に問われる可能性があるということだ。
ではどうすればよいのか?本記事ではトラブルにならずに山菜採りを楽しむ方法について紹介する。
方法1: 山菜採りツアーに参加する
一番手っ取り早いのが、山菜採りのツアーに参加することだ。
お金を払って参加すれば、誰も文句は言わないし、何よりもプロの講師が山菜の見分け方や取り方、調理方法を具体的に教えてくれる。
同じ趣味の仲間にも出会えるし、いいことづくめだ。
予算は大体1万円くらいが相場だ。
少々値がはるが、捕まったり、間違って毒草食べちゃうよりマシだろう。
山菜採りを全くやったことのない方は、まずはツアーに参加することをオススメする。
例えば長野県であればこんな感じのツアーがある。
方法2: 山の地権者に交渉する
勝手に取るから違法なのであり、山の所有者に許可をとれば問題はない。
親戚や知り合いなどに山を持っている人がいれば交渉してみよう。
山菜を根こそぎ取らないとかゴミを捨てないなど、マナーを守れば無下には断ることはないはず。
とはいえ、山の所有者へのツテはそうそうあるものではないので、ちょっとハードルが高いかもしれない。
方法3: 河川の山菜を採る

この方法は厳密に言うと違法だが、トラブルになるリスクは小さい。
河川は国や県・市が管理しており、そこに生えている植物を取ることは基本的に禁じられている。
だが、少量の山菜を採っていくことに対し、パトロールもできないし、取り締まるのも現実的に厳しい。
それが違法であっても、被害が軽微で、誰の権利も侵害しない場合、
取り締まりのコスト>山菜を持っていかれる損害
となり事実上黙認されている状態になっている。
(例えば多摩川に生えているタンポポを摘んでも文句は言われないよね。)
ただし、個人所有の山の中にある沢は、個人の物なので、そこから取るのはやめましょう。
あと自然保護区のような、国がはっきりと植物の採取を禁止しているような場所は NG。
山を買う

どうしても合法的に山菜取り放題がしたい!という人への最終手段は、山を買うことだ。
自分の所有する山なら、誰にも文句言われず好き勝手できる。
ただ、林の手入れや林道の整備など、コストと手間がかかるのがデメリットだ。
ちなみに山を買うためには↓のような売買サイトがある。また、市町村に問い合わせてみるのもいいだろう。
まとめ
- 初心者ならツアーに参加するのが一番。
- 他人の山に入る時は許可を取ろう。
- 河川での採取ならトラブルにはなりにくい。(厳密には違法)
- 山を買えば好き放題できる。
山菜採りは楽しいが、マナーは守って欲しい。
勝手に山に入るようなことはせず、ゴミを捨てたり、乱獲するようなことはやめて、トラブルなく楽しみたいものだ。